1WebPとは何か?
WebP(ウェッビー)は、Googleが2010年に開発・公開した画像フォーマットです。名前の通り「Web」での使用に最適化されており、ウェブページの表示速度を向上させることを主な目的として設計されました。
拡張子は .webp です。現在はChrome・Firefox・Safari・Edgeなど主要ブラウザがすべて対応しており、多くのウェブサイトやSNSプラットフォームでも採用が進んでいます。
なぜGoogleはWebPを作ったのか
Webページで広く使われていたJPGとPNGには、それぞれ課題がありました。JPGは写真に向いていますが透過に非対応、PNGは透過できますが写真のファイルサイズが大きくなりがちです。WebPはこの両方の特性を1つの形式で実現しつつ、ファイルサイズをさらに小さくすることを目指して開発されました。
2WebPのメリット
① ファイルサイズが小さい
WebPの最大の強みはファイルサイズの小ささです。Googleの発表によると、JPGと比較して同等の画質で平均25〜35%、PNGと比較して約26%ファイルサイズを削減できます。Webページに掲載する画像をWebPに変換するだけで、ページの読み込み速度が向上します。
② 透過(アルファチャンネル)に対応
WebPはPNGと同様に透明背景(透過)に対応しています。これまでロゴやアイコンの透過画像にはPNGが必須でしたが、WebPを使えばPNGよりも小さいファイルサイズで透過画像を扱えます。
③ アニメーションに対応
WebPはアニメーション(GIFのような動く画像)にも対応しています。アニメーションGIFと比べてファイルサイズを大幅に削減できるため、動きのある画像を軽量に表示したい場合に有効です。
④ 主要ブラウザで使える
2024年時点で、Chrome・Firefox・Safari(iOS含む)・Edge・Operaなど主要ブラウザがすべてWebPに対応しています。以前はSafariが非対応でしたが、2020年のSafari 14から対応したため、現在は実用上の問題はほぼありません。
3WebPのデメリット・注意点
① 古い編集ソフトで開けないことがある
Photoshop(CC 2015以降は対応)や古いバージョンのペイントソフト、一部の画像ビューアではWebPを開けない場合があります。ダウンロードした画像がWebPで、手持ちのソフトで編集できないときは、JPGやPNGに変換する必要があります。
② 印刷・入稿には不向き
印刷会社やデザイン入稿では、WebPはほぼ受け付けられていません。印刷用途ではJPG・PNG・TIFFなどの形式を使うのが一般的です。
③ スマートフォンアプリへの投稿で問題が出ることがある
一部のフリマアプリや写真共有アプリでは、WebPのアップロードに対応していないケースがあります。投稿先のサービスが対応しているか事前に確認しておく方が安全です。
4WebP・JPG・PNGの比較表
3つの形式を主要な観点で比較します。
| 項目 | WebP | JPG | PNG |
|---|---|---|---|
| ファイルサイズ | 最も小さい | 中程度 | 大きい(写真の場合) |
| 画質(写真) | 高い | 良い | 高い(無劣化) |
| 透過(透明背景) | 対応 | 非対応 | 対応 |
| アニメーション | 対応 | 非対応 | 非対応 |
| ブラウザ対応 | 主要ブラウザ全対応 | 全対応 | 全対応 |
| 編集ソフト対応 | 主要ソフトは対応 | ほぼ全対応 | ほぼ全対応 |
| 印刷・入稿 | 非対応が多い | 標準的 | 標準的 |
| 主な用途 | Web掲載・ページ高速化 | 写真の共有・印刷 | ロゴ・イラスト・スクリーンショット |
Webページに掲載する画像であれば、写真にはWebP、透過が必要なロゴ・アイコンもWebPが最適です。印刷やソフト間でのやり取りにはJPG・PNGを引き続き使うのが無難です。
5WebPを使うべき場面・使わない方が良い場面
WebPが向いている場面
- ブログやウェブサイトに掲載する画像(ページ速度改善・SEO対策)
- ECサイトの商品画像(読み込み速度の向上)
- 透過が必要なバナー・ロゴ画像(PNGより軽量)
- Google PageSpeed InsightsでWebP変換を推奨された場合
- ウェブ用のアニメーション画像(GIF代替)
JPG・PNGの方が良い場面
- 印刷会社・デザイン会社への入稿データ
- 古い編集ソフト(旧Photoshopなど)で編集が必要なとき
- 対応状況が不明なサービスへのアップロード
- LINEなど個人間での写真共有(JPGが最も安全)
いちばん手軽な方法
複数ファイルをまとめて変換してZIPでダウンロードも可能。
画像はサーバーに送信されないので安心して使えます。
6WebPに変換する方法(無料・登録不要)
手持ちのJPGやPNG画像をWebPに変換したいときは、ブラウザで動く変換ツールを使うのが最も手軽です。ソフトのインストールは不要です。
7よくある質問
Q. WebPファイルをWindowsで開くには?
A. Windows 10・11に標準搭載の「フォト」アプリはWebPに対応しています。ダブルクリックすればそのまま開けます。古いペイントアプリや旧バージョンの編集ソフトで開けない場合は、JPGに変換してから使うか、ソフトをアップデートしてください。
Q. WebPはSEOに有利ですか?
A. 直接的なSEO要因ではありませんが、WebPに変換することでページの読み込み速度が向上し、Googleが評価するCore Web Vitals(LCP・CLS)のスコア改善につながります。Google PageSpeed Insightsでも「次世代フォーマットでの画像の配信」としてWebP変換が推奨されます。
Q. WebPに変換すると画質は落ちますか?
A. 変換時の品質設定によります。高品質設定(品質80〜90%)で変換すれば、人の目でほとんど差がわからないレベルの画質を保ちながらファイルサイズを削減できます。元画像の画質が十分高ければ、変換後に画質の低下を感じることはほぼありません。
Q. iPhoneで撮った写真をWebPに変換したい
A. iPhoneで撮影した写真はJPGまたはHEIC形式で保存されています。これをWebPに変換するには、ブラウザで動く変換ツールを使うのが最も手軽です。HEICの場合はまずHEIC→JPG変換ツールでJPGに変換してから、画像変換ツールでWebPに変換する2段階の手順になります。
Q. WebPとAVIFはどちらが優れていますか?
A. AVIFはWebPの後継として注目される新しい画像形式で、圧縮効率はWebPよりもさらに高いとされています。ただし2026年時点では古いブラウザやソフトの対応状況がWebPに比べてまだ限定的です。汎用性を重視するならWebP、最先端の圧縮率を求めるならAVIFという選択になります。